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赤の 青の 或いはサティについて知っているニ、三の事柄(追記・追貼りあり)紫のミニバラは、チューリッヒ というのだそうです。 「明るい窓辺に置いてください」と、書いてあったので室内用でしょうか。 名前にちなんで、ユングの本かル コルビュジエ(コルビジェと覚えてしまってますが)の「小さな家」という素敵な本の近くに置こうかな、とおもったけれど、サティが似合うかな。 と大好きな一冊の隣に。 コクトーの処女音楽論『雄鶏とアルルカン』や、サティに関する文章を一冊に集めたもの。 ”昭和6年5月 同人誌「青い鳥」に於て 「音楽に於て我々は世界中で唯一人サティを選ぶ・・・と宣し、コクトォの翻訳を試み、”た(””は同書表紙の言葉より)坂口安吾と佐藤朔の訳による、ピカソ ピカビア コクトー サティの挿画もぽつんぽつんと、上品に配され、世界中の芸術家たちが集まった煌めくパリの1920年代周辺の息遣いが聞こえてきそうな、そんな空気感にあこがれ焦がれ、熱狂した日本の詩人たちのおもいまでもが、ぎゅっと凝縮されたような深夜蔵書より出された美しい本です。 ☆印象派の音楽家たちは梨を十二に切って、その十二切れの一つ一つに詩の題をつける。 ところが、サティは十二の詩を作って、その全体に「梨の形をした曲」という題をつけた。 ☆ペンキにご注意、という貼り紙がある。僕は付け加える、音楽にご注意。 ☆生きている間は人間で、死んでから芸術家たるべきだ。 ☆サティが云った。≪僕は犬どものために芝居を書きたいよ。装置は考えてある。幕が上ると一本の骨があるんだ。≫ かわいそうな犬たち!これが彼らの最初の芝居だ。つぎにはもっとむずかしい見世物をやらされるだろう。だがいつも骨にもどるだろう。 ☆後退する芸術家は、誰も裏切らない。彼は自分を裏切るのだ。 ☆芸術家は階段を飛び越さない。飛び越したにしても時間の空費だ。あとでそれを昇り直さなければならないから。 『雄鶏とアルルカン』佐藤朔訳 より一部抜粋(☆もそのまま) わたしがサティの音楽に初めて出会ったのは、80年代初頭アンドロイドのようなルックスで無機的な時代の気分を電子音と言葉で体現していたゲイリー・ニューマンの「ジムノペディ」から。 渋谷陽一のラジオ番組で紹介されていてエアチェックしながら、曲名が聞き取りにくく「自分のペディ?」と書き記したのだった。 それからほどなくして、ミニマルな気分が時代を覆い「家具の音楽」サティブームが起きて、みんな銘々に「一家に一枚、サティ」をそろえたような気がしてますが、どうでしょう? 気のきいたカフェや、~展 なぞで使われすぎ、「あ サティ」なぞと通ぶる人口が増え(わたし含む)磨り減った感もありますが、磨り減ったのは実はわたしたち(複数形ですまぬ)の耳であって、サティの音楽ではないのだった。 わたしが持っている「一枚のサティ」はジャン・ジョエル・バルビエの1971年12月パリ録音より細野晴臣選曲で1984年に復刻したレコードでした。(レコード引っぱり出して確認) まだまだ聴きたい。 ◆恒例化しそうな予感の余談:追記:追貼り。PCなかなか死守できないもんで。 ジムノペディ 第一番なんとサティ 22歳のときの作品。ゲィリー・ニューマンの流れから宇宙的なの選んでみました。 グノシェンヌ 第一番 絵に描いたような子供らしさ より 一日への小さな前奏曲 子どもの小さな手で弾けるように作られたいくつかの曲のうちのひとつ。 ゲィリー・ニューマン。チューブウェイ・アーミー時代のこの感じを引き継いだままソロになったのでした。 ゲィリー・ニューマンといえば、やっぱりこの曲でしょうか? はるか昔にレコードは売ってしまいましたが、そのとき「これ、在庫いっぱいあるから、安いよ」と言われ、当時はそれでもいい、とまるで若気の至りを恥じるように、引き取ってもらったけれど数年後無性に聴きたくなったりしたもんです。 PARCOのCMにも出たんだよね。我が家にはヴィデオがなかったので、この時ばかりはヴィデオ機器がほしかった。 Bowieの宝酒造のCFとか、ブラウン管から流れるのが本当に夢のようで、もったいなくって、あーヴィデオがあればなーと。(阪急電車の中吊りポスターは三種ほどいただいてしまいましたが)とまた話が脱線!
by LilieR
| 2010-02-07 10:42
| 日々
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